Q1.今回着ていただいたエコニールという素材は、ナイロン廃棄物をリサイクルして作られたエコファブリックです。袖を通した感想を教えてください。
夏まで着られそうな、さらっとした素材で心地良かったです。こういったリサイクルの服を作るまでに時間やコストがかかるとお聞きしました。その分、話題になっている今だけではなくて、手に取った人も長く使い続けることが大切だと思いました。
Q2.“サステナブル”という言葉を多く耳にする昨今ですが、ご自身の生活の中で何か実践されていることがあれば教えてください。
“もったいない”精神はもともと家族に教え込まれていた気がします。私は3人姉妹の長女なんですけど、妹たちが着られなくなった服をさらに近所の子に譲って着てもらったり、余った布をストックして掃除に使っています。
Q3.普段身につける服はどのように選んでいますか。
ノスタルジックなものが好きで、もっぱら古着が多いです。最近ファッションのお仕事も増えて色々な服を着させていただく機会があり、少しずつ、デザイナーさんの服作りの姿勢に共感できる服を選びたい、と思うようになりました。
Q4. 20歳になって、何か変わったことはありますか。
もうすぐ一人暮らしを始める予定で、身の回りのことやお金のことなど、少しずつ大人として自立した生活を意識するようになりました。せっかくお酒を飲めるようになったのに、友人と自由に飲みに行けないのでちょっとさみしいです。
Q5.影響を受けた人はいますか? その理由も教えてください。
舞台を初めて生で観た時に衝撃を受けたのが、森山未来さん。演技や、ダンスなどの身体表現ももちろんなのですが、自分を貫き通している彼の生き方そのものが素晴らしいなと思って憧れています。
Q6.女優を目指そうと思ったきっかけを教えてください。
高校の時に所属していたダンス部で、ゼロから舞台を作ったり、踊ったりする時間が楽しくて夢中でした。ステージ上で何か演じることを仕事にしたくて、女優を目指そうと決めたのは高3の秋。進路を決めるタイミングとしてはギリギリだったけど、そこから演劇科のある大学を受けたり、事務所を探したり、一気に動き出しました。
Q7.好きな映画や本について1つ挙げるとしたら何ですか。
原体験は、園子温監督の『愛のむきだし』でした。もともとミュージカル作品が好きでよく観ていたんですけど、『愛のむきだし』はそれまで出会ったことのない感覚で、胸が熱くなるのを感じました。
Q8.一番テンションが上がるのはどんな時ですか。
舞台を観ている時間だと思います。去年はコロナの影響もあってあまり観劇できていないのですが、自分が舞台に立つ側として、松尾スズキさん作・演出の『フリムンシスターズ』という作品に出演しました。稽古中から本番までの3ヶ月間が夢のような時間でした。
Q9.この春の、河合さんのニュースは何ですか。
今年は夏に『サマーフィルムに乗って』、9月に『由宇子の天秤』の公開が控えています。全然違う役柄なので、河合優実の新たな一面を楽しんでいただけると思います。
Q10.今後、挑戦してみたい役などありますか。
がっつり体を動かす役をやってみたいです。『百円の恋』を観て、ボクシングに打ち込む安藤サクラさんに引き込まれてしまって。私もいつか、スパルタの監督のもと、夢中になって激しく動く役に挑戦してみたいです。
河合優実/2000年東京都生まれ。2019年映画『よどみなく、やまない』でデビュー。以降、映画、ドラマ、CM、モデルなど多岐にわたり活躍。20年、松尾スズキ作・演出の舞台『フリムンシスターズ』や、映画『佐々木インマイマイン』など話題作に出演し、注目を集める。21年も、映画『サマーフィルムにのって』、『由宇子の天秤』の公開が控えている。

Photo: Sodai Yokoyama
Styling: ZUCCa
Hair&Make-up: Yuka Toyama(mod’s hair)
Design: Asuka Ota
Text&Edit: Satoko Muroga
(RCKT / Rocket Company*)